統合失調症は就職できない?いいえ、正しいサポートがあれば可能です

統合失調症は就職できないのではないか?

統合失調症でも就職する方法が知りたい方へ。

「現在、統合失調症になってからしばらく経つ。

ベッドで横になりインターネットが心の支えの日々。

この何もない毎日から抜け出したい

今の状況を思い知らされる度に絶望し、

辛さを共有できる仲間はネットで知り合った気の合う友人のみ。」

「外の世界に出てみたい。」

「本音を言うと働きたい。」

「統合失調症は就職できないのかな。」

「統合失調症でも就職できる方法が知りたい。」

本記事では、これらの声に応えます。

 

筆者は統合失調症歴5年。

今年の1月に、就労移行支援事業所での怒涛の追い込みでなんとかサービスの利用期間内で就職を果たした。

厳しくも、現実を教えてくれた担当者さんに感謝。

これまで、僕に関わってくれて生きる勇気・知恵を教えてくれた全ての担当者さん、支援員さんに感謝。

就労移行支援事業所を利用し8ヶ月経過したときの感想はこちらの記事に書いています。

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それでは早速、内容に入っていきます。

目次

1.統合失調症でも就職できる方法

本記事の項目は6つあります。

  1. まず就労移行支援事業所を利用する
  2. 生活習慣を正す
  3. 同じ利用者の方に仲間意識を持ち違いを受け入れる
  4. 担当者の方と二人三脚で確実に就活を進めていく
  5. 実習を利用する
  6. 企業とは一期一会。周りが就職していく中でも焦らず自分のやるべきことをやる

それぞれ、解説していきます。

 

1−1.就労移行支援事業所を利用しましょう

就職活動を一人で行うことができる精神障害を持たれている方も稀にいるかもしれませんが、

ほとんどの方が病気になってから八方塞がりになったはずです。

就労移行支援事業所は、

そんな僕たちを受け入れてくれます。

しかし、僕が見学をした事業所の半分程は最初は冷たい印象がありました。

ここでは、

今の僕の就職を叶えてくれた事業所にたどり着く前の足踏みしていた時と、

その先の話をさせてください。

僕は発症してから今の事業所に行き着くまで、

5ヶ所見学をしました。

その中でも、

初めての事業所の見学に行った時は、

そこの代表をされている方とお会いしたのですが、

とても忙しそうなイメージがありました。

しっかりと顔を見て話してくれず、よそよそしい感じでした。

正直、社会復帰への第一歩を踏み出した当初としてはとても不安を感じました

本当にこの見学者は通いきることができるのだろうかと疑念を持たれていたのかもしれません。

当時の僕は髪が伸びきっていて、

着ている黒いパーカーも3年ほど前に買ったものでした。

血色の悪いむくんだ顔をしていてその顔をマスクで隠していました。

その頃は筋トレもしておらずお腹も出ていました。

その代表者の方と相性が悪かっただけの可能性もあります。

ともかく、最初の事業所の見学は希望とはいえないものでした。

結局、そこに通いますと決めたのはいいものの、

1ヶ月半通い、

それからは3ヶ月もたずに行けなくなってしまいました。

そして解約しました。

今契約をしていて、

就職を決めることが出来た事業所でも、

見学をした当時の代表者の方は冷たい印象が最初はありました。

しかし、体験通所を通して徐々に事業所の雰囲気に慣れていきました。

利用者の方も優しく接してくれる方が多かったです。

ここなら通えそうと判断し契約をしました。

最初怖いと感じていたその女性職員さんとも、

接していくうちに自分の中にあった第一印象のイメージが段々と柔らかいものになっていきました。

結果として、契約をして本当に良かったと思っています。

なぜなら、引きこもりの外が怖い状態から抜け出せたからです。

現在、今の代表者の方が僕の支援を担当してくださっているのですが、

前任、

その前任の担当者の方も本当に真剣に僕に向き合ってくれました。

結果として契約して1年9ヶ月経った頃から本気で就職のために動き始め、

3ヶ月近くの間に怒涛の就職活動をし、

面接、

内定を頂く、

までに至りました。

1−2.生活習慣を正す

次に、就労移行支援事業所に通い始めた後は生活習慣を正しましょう。

昼夜逆転だとまず、

朝に寝て昼に起きることになります。

なので、始業時間に間に合いません。

そして、お風呂にも入っていない場合がほとんどだと思うので、

そもそも日中を過ごす準備が整っていません。

この状態だと働くにはまだ早い状態だと言えるでしょう。

僕も、始めの頃は昼夜逆転の生活を送っていたことがありました。

しかし、就労移行支援事業所に通ってからは、

徐々に生活リズムが整っていきました。

朝起きる習慣の作り方に関してはこちらの記事で解説しています。

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上記の記事を読めば、

朝は起きられる様になると思います。

ですが、やはり一番生活習慣を正すのに利くのは、

絶対に朝起きなければならないという強制力のある環境があることです。

僕は働くようになってから

(東京都心でパートとして朝10時から働いています)、

朝の通勤の電車に乗るために7時には起きるようにしています。

そして、始業時間15分前には仕事場所に着くようにしています。

まだ新入社員ということもあり、

「入社して早々遅刻?」

などと周りの上司の方や先輩方に思われたくありません。

何より、寝坊による

「遅れそうです」

というほとんど自分の

「会社に行きたくない」

という都合で作り出した言い訳を電話で上司の方に伝えたくないのです。

ここでいう都合というのは、

朝ベッドで会社に行こうか迷う悶々とする自分のことです。

なので、僕はとにかく仕事に早く慣れて自分の負担を軽くするという意味でも、

朝7時に起きて決められた時間に会社に行くというのを徹底するようにしていますが、、、

本当のことを言うと、

それがなかなか難しいのですけどね笑

最近はいつも起きたら布団の中で30分ほどスマホと睨めっこして

「行くか!」

と自分に喝を入れて仕事に行っています。

1−3.同じ利用者の方に仲間意識を持ち違いを受け入れる

僕は、

「就職するなら就労移行支援事業所に通うことがおすすめです!」

と僕の実体験から述べているのですが、中には、

「なんでわざわざ就労移行支援事業所に通わなきゃいけないの?」

と思われる方もいらっしゃると思います。

僕は、

「無料で職業生活に必要な知識を得ることができ

(この知識が意外と侮れません。

ビジネスマナーにおける敬語など、

今の僕ももう少し熱心に講義を受けるべきだったと思い直すこともあります。)

なおかつその場所を提供してもらえて、

そして、そこで一緒に就職に向けて頑張る仲間を得ることができる」

という恩恵を受けられるという理由から通うことをお勧めしています。

また、そこで僕たちの指導や時には相談役にもなってくれる職員さんから学ぶことが多いからというのも理由の一つです。

そして、利用者の方から学ぶこともたくさんあります。

やはり、福祉施設で、

「働きたい!」

という思いから就労移行の門を叩かれた方というのは、

何かしらの障害を持っています。

そして、その障害は、

一緒に共同して訓練を行い、

同じ時間を過ごす中で、大なり小なり影響してきます。

私の例で言いますと、私は統合失調症を持っています。

統合失調症の場合、

主な症状として、「幻聴・妄想」があります。

「幻聴・妄想」が施設で訓練を行なっていく上で悪い影響を及ぼすこともあるのです。

例えば、私が利用者の方とテーブルでP C訓練を行なっている時、

離れたテーブルで座っている方が他の方と談笑をしていたとします。

その時私は、その談笑されている方々の

「アハハッ」

という笑顔を見て、

「私のことを笑っているのかもしれない。

いや、笑っているに違いない。」

と思い込んでしまう事がありました。

理由は、その日や過去を振り返ったときに、

自分のある日の言動であの人に我慢をさせちゃったかな、

などといった自分に非があるという前提の妄想を膨らませてしまったからです。

これはあくまで私の症状の傾向なのですが、

私の経験からいうとこの

「笑われてるのではないか」

という妄想は、その人と一緒に過ごした年数が長い程起こりやすいです。

なぜなら、自分に関する情報を年を経るにつれ相手に知られるからです。

笑われたと思ったのは、

その時自分の都合の悪い部分を原因にしてしまいがちです。

しかし、この笑われている、

というのは実際確かめてみないと真相はわからないです。

そして、自分が作り上げた妄想の場合がほとんどです。

第三者、私の例でいうと支援者さんに聞いたら、

「絶対そんなことはないよ。

だってあなた悪いと思われること何もしてないでしょ。」

と実際言われました。

少し、私の事例で話が長引きましたが、

就労移行支援事業所には本当にいろんな障害を持っている方が集まります。

実際に打ち解けあっている関係だとお互いの障害を知らせあったりすることもありますが、

ほとんどが自分の障害を語らない、相手の障害を知らないまま訓練をすることになります。

また、最初から自分はこういう障害を持っていますと公にする方もいます。

こうした中で、

「あの人にはこういう癖があるけど、笑顔で話してくれるな」

また、

「あの人は自分のことしか考えていないんじゃないかと思うことはあるけど、

昔病気についてのアドバイスをくれた親切な方だよな」

といったその人の良い所を見るようにすると関係がうまくいきやすいです。

同じ弱さを抱えた仲間です。

違いを受け入れ、

お互いに就職できるように支え合っていきましょう。

 

1−4.担当者の方と二人三脚で確実に就活を進めていく

就職には、特に私たち精神障害者の就職においては

、障害者就労に対する専門家の存在が不可欠です。

何故なら、私たち精神障害者は、

障害特性として、

ネガティブに物事を考えます。

そのネガティブな考えの結果、

せっかく前に進んでいた就職活動が逆走し果ては諦めてしまう、

なんてこともあるからです。

さらには、

  • 前職ではバリバリ働いていたとしても、病気になって離職期間がある
  • 就職に対して負い目がある
  • 障害者雇用の知識がほとんどない

など、0から始めなきゃいけなくなるからです。

僕も何度も就職活動を諦めそうになりました。

しかし、今の担当者さんの存在があり、

必ず就職して一報入れますと約束した前の支援者さん、

僕のためにつまらない愚痴を嫌な顔をせず、

受け止め腰を据えて向き合ってくれた支援者さんの存在がいたから、

僕は今までやってこれました。

自分の力で就活を進めた部分なんてほんの少しです。

特に、今の担当者さんが担当になってからは、

僕の就活は激変しました。

1週間で必要書類を全て揃えたり、

障害特性で言葉が支離滅裂になってしまう中、

模擬面接をやってもらい、

手厳しい指摘を毎回のように受ける。

ただ、この指摘が、

僕をただ単に追い込むためにいうのではなく、

僕の弱点の本質を捉えてくれている言葉達だったので、

僕はやる気を失うことなく、

自己成長の機会だと前向きに捉え就活を最後までやり抜く事ができました。

担当者さん以外の支援者さんに関しても、

全員が利用者の一人である僕のことを第一に考え行動・発言してくれました。

本当に僕に関わってくれた全ての支援員さんに感謝です。

 

1−5.実習を利用する

就労移行支援の特色として、実習というのがあります。

実際に企業で決められた期間お試しで働いてみて、

その企業と相性が良かった場合、

その会社で雇用契約を結び働く事ができる制度です。

実習でその企業の社風や仕事内容、

働いている人たちとのお相性の合う合わないが判断できるので、

体験してみない手はありません。

僕は実習はやるという話はあったのですが、

結局ハローワークで求人票を見つけ面接を受けて就職しました。

しかし、僕の周りの就職していった利用者さんのほとんどが、

実習を利用していました。

実習の期間としては、

僕の周りでは3日間、

長くて3週間程と、

3週間は長いですがほとんどの場合短期で体験できます。

就労支援で身につけた職業能力を活かすチャンスであるのと同時に、

実習を受ける事が一つの就労支援での目標であると言えます。

この目標をクリアできれば、

実際に企業で働き始める事ができます。

 

1−6.企業とは一期一会。周りが就職していく中でも焦らず自分のやるべきことをやる

事業所で就活をしていると、

当然ながら周りの人で就職していく人が出てきます。

その時、焦ります。

同じ場所、

同じ時間を共にして訓練をして来たからです。

「自分はここきてもう1年以上経つのにまだ就職できていない」

などの焦りが僕もありました。

周りの新規で入ってきた利用者さんの目も気になります。

「まだ就職できていないんだこの人」

などと思われているんじゃないかと。

しかし、就職できていない身としてはそう言ったネガティブな妄想が広がってしまうのですが、

担当者さんに相談をすると、

全くそんなことは思われていないという事がわかります。

反対の立場に立ってみてください。

自分が新しく事業所に通所を始めて、自分より長くいる人、

特に事業所の利用期間の2年間ギリギリでなんとか就活を頑張っている人を馬鹿にする気持ちが芽生えますか?

僕は、「あの人頑張っている!」としか思いません。

そのように担当者さんからフィードバックを受けてから、

焦らず淡々と自分の目の前のことをやるようになりました。

しかし、中には

「この人まだ就職できていないんだ」

と思う人もいるかもしれません。

本当のところをいうと、入りたての頃は、

僕もそう思った時期がありました。

しかし、僕は現実を知らなかったのです。

就職活動という、ゴールの見えない過酷な試練を。

でも、先ほどの偏見は関係ありません。

この偏見を持つ人は、

まだ就労支援内での就活や実際の就活の苦労を知らないのですから。

自分の目標に向かって、

訓練に集中し、

やるべきことをやっていきましょう。

 

まとめ:統合失調症でも就職できる。自力で行おうとせず、人に頼ろう。

本記事のポイントをまとめます。

  • まず就労移行支援事業所を利用する
  • 生活習慣を見直す
  • 同じゴールを見据える利用者との違いを受け入れ、良い所を見て支え合う
  • 担当者の方の厳しい指摘も素直に受け入れ、自分の認知のズレを正す
  • 「まだ就職できてないんだ」は気にしないでいい。闘っている人にしか見えない世界がある。

 

いかがでしたか?

統合失調症というある種の天災から立ち直るには、

相当な時間を有します。

その天災で失ったものが多い中でも、

就職活動を頑張ろう、

しようという心が少しでもあるあなたはこの先きっとこの試練を乗り越えることができます。

「集団で過ごすのが苦手、

就労移行支援事業所不安だな」

と思う方でも、安心して下さい。

私は支援員ではないですが、

あなたとフィーリングの合う支援員さんが、

無理のないペースで、

無理のない支援内容を提案してくれるはずです。

そして、たとえ目の前の事業所が合わなくても、

あなたに合う事業所は必ずあります。

最初は集団で過ごすのが苦手と思っていても、

同じ苦悩を抱える仲間となら、

一緒に頑張れるかもしれませんよ。

一歩を踏み出してみてください。

最後まで読んで下さって有難う御座いました。

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この記事を書いた人

tohma(とーま)と読みます。24歳。2014年10月統合失調症発症。進学校と呼ばれる普通科高校中退、通信制高校卒業、Fランク大学中退の経験あり。現代を生きる精神障害者という立場から、色々書いています。当ブログを運営して1年半。TwitterとYouTubeもやっています。気まぐれ更新。

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