約8年前の2014年10月1日、僕は統合失調症になった。
来月の10月1日で8周年だ。
今の僕の気持ちはと言うと、なんだかんだ最近は辛い。
ほんの少しだけど、入院したい、休みたいと感じる。
しかし、作業所にはいい人しかいない。
それに、脳の状態はきついけど、お金にも有り難いことにほとんど不自由していない(若干の月々の使い過ぎによってお金がないなと感じてしまうことはあるけど)。
これは、母が障害年金の手続きをやってくれたからだろう。
2ヶ月に一度一定額のお金が入るというのは本当に有り難い。
等級的には障害基礎年金2級が当てはまる。
果たして僕が貰う資格があるのかは分からない。
それに甘えてしまっているという面もある。
というか甘えている。
作業所で働けてはいる。
無料でWeb制作の勉強をさせてもらいつつ、月1で工賃をもらっているから本当に恵まれている。
色んな人の支えがあって今の僕がいるのだろう。
このままでいいはずがないとは思っている。
僕もいずれは何らかの形で働き、税金を納める。
この記事で障害年金の制度の存在を知ったという方のために、また、制度は知っていたけどまだ申請していないという方のためにも、詳しく説明されているサイトのリンクを貼っておく。
自分で申請するのが無理そうだと言う方は、僕もそうだったのですが、親の手を借りるのも有りだと思います。
ただ、親の手を借りると、年金に関しての話になった時に色々と言われることがあるかもしれません。
なるべく自分でやった方がいいと思います。
ただ、お金を受け取れないよりはいいので、親の力を借りるのも悪くないことだと僕は思います。
⇒障害年金サポートサービス 障害年金受給までの流れ(https://nenkin-support.jp/knowledge/flow/)
最近、何故辛いかと言うと、病気が落ち着いてきたが、将来のことに絶望しているからだろう。
当時を振り返ると、8年前、2014年は、僕はまだ大学1年生だった。
割と真面目に授業を受けている生徒だったと思う。
TOEICの勉強もしており、4月の入学時から学期終わりの7月までの3ヶ月でスコア350→535まで上げた。
偏差値は4月時点のTOEICスコアから察して欲しい。
こうして書くとたいしたことがなく思えるが、当時の僕からすると感動的だった。
夏休みはサークル活動に振り回されていた。
学園祭の運営をするサークルに入っており、その準備のため、ゆっくり休んだ記憶がほとんどない。
思い出せない。
サークルの招集によく参加していた。
休んだ記憶と言えば、自室パソコンの前で何やら作業している光景だけだ。
後、バイトも夏休み中僕はやっていた。
父の伝で知り合った内装工事を手掛けている会社の社長、親方の手伝いを8月中8日くらいやっていた。
これを読んでいる大学生がいるか分からないが、大学生に言いたいのは、特に大学1年生に言いたいのは、あまりサークルも勉強も、バイトも、と全部を頑張ろうとしなくていいことだ。
今の時期はちょうど夏休み明けだろう。
何か一つでも頑張れれば良いと思う。
僕は、勉強を第一に頑張るべきだった。
サークル活動は、メールの書き方など参考になる部分も多かったが、所属してよかったかと聞かれるとNoだ。
やる気がない人が多かったし、余計なストレスが溜まった。
バイトは、親方が人として尊敬できる人で、バイトを手伝えて充足感があったが、無理しすぎたと思う。
現場まで電車を乗り継いで片道1時間30分などあった。
とても無理していたと思う。
かといって、勉強は自分の限界まで頑張れなかった。
評価も程ほどのものだった。
一番低い評価を受けた授業もある。
もっと主体的に勉強できていれば今の僕はいなかったかもしれない。
バイト、サークル、勉強、どれか一つでも頑張れれば十分だ。
なぜなら、健康が第一だと思うからだ。
未来の健康のために、今の健康を損なってしまったら本末転倒だ。
そう、8年前の僕には語りかけてあげたい。
夏休み後の10月、自宅で僕は統合失調症を発病し、
しばらく妄想に支配された行動で家族や友人、学校に関わる人たちを困惑させた後、
お金だけ親に払ってもらって1年生の秋学期は修了した。
2年生に上がってしばらく経った頃(2015年6月)休学した。
休学は大学の期間的には2年間したのだが、休息期間として捉えている。
意味があったかといえば、分からない。
ただ、その時の僕には必要な時間だった。
休学後、復学するのだが、周りの同学年の子たちは19歳で21歳の僕と2歳の差とは言え大分ノリに差があった。
そのギャップから僕は大学を辞めてしまう。
辞めるまで4月から5月半ばまで掛かってしまったのだが、その間学費を払わずにいた僕を在籍させてくれた大学には心から感謝したい。
6月以降、8月に就労移行支援に通うまでの2ヶ月間はニートだ。
パジャマで過ごすことが多く、親からはその姿を見るだけで力が抜けると言われていた。
その後も何度かバイトを手伝わせてもらってバックレたり(親方のバイトまでバックレてしまうほど落ちぶれた)、2ヶ月のニート期間が有り、計4ヶ月のニート期間がある。不幸自慢でもなんでもない。事実だ。
今のB型作業所に出会えて本当に良かったと思う。
僕は、統合失調症の症状の度合いとしては、幻聴もあり、幻視も時々あり、認知機能障害も酷いが、陰性症状はあまりなく作業所に通えているからまだマシなのかもしれない。
僕なりに絶望を感じたことも何回かあった。
ただ、色んな方に支えられて、自ら行動を起こし、病気に負けそうになり諦めかけたこともあったがなんだかんだ病気に負けないぞと諦めなかったから今の僕があると思う。
諦めなかったとは言っても、自殺未遂(オーバードーズ)をしてしまっている。
特に母に迷惑をかけたのは息子として情けない。
幻聴に関しては、時々悪口や噂話の様なものが聞こえるので、辛さはよく分かる。
ただ、これは統合失調症当事者として統合失調症で苦しんでいる方に伝えたいのだが、辛いから働けない、辛いから何もしない、それじゃ駄目だ。
ただ、十分に休むことは大事だ。
存分に休んで下さい。
少しでも、意欲がわいたら、徐々に行動に移していけばいいのです。
時間が解決してくれます。
上から目線になってしまった。
まだ僕は就職できてないし、自立できている訳でもないし、これから何が起こるかも分からないので、このような説教じみたことを言える立場ではないかもしれません。
就職を諦めてニートをしていた頃の自分には、諦めちゃダメだ、と伝えたいです。
今僕の記事を見て下さっているということは、ネットに繋がる環境はあるのだろう。
まずは、ネットのコンテンツを消費しつくすくらいでもいい。
僕はそうだった。
笑うことは、脳にいいらしい。
臨床心理士の資格を持つカウンセラーの方が仰っていた。
まずは、YouTubeで面白いと感じる動画を探すことや、心地よいと感じる音楽を探すこと、心が惹かれるアニメを探すことから始めてみましょう。
また2chでもいい、同じ病気で苦しんいる同志を探そう。
人から刺激を受け、徐々に行動に移していけばいい。
統合失調症は差別の対象となる病気かもしれませんが、薬さえ飲んでいれば犯罪を起こすことはほとんど可能性としては起こり得ないでしょう。
胸を張って、100人に1人が罹る病気、1%の人間だと胸を張っていればいいのです。
それらに伴っておこる障害は、今周りにいる支えてくれる人たちと共に乗り越えていけばいいと思います。
僕はそう思っています。
統合失調症になれるのも、一つの才能だと思います。
『夢をかなえるゾウ』の著者でもある、水野敬也さんが4年前、Twitterでこんなことを呟いていました。
人間として大事なことは何かを考えていたのですが、1位「優しさ」2位「強さ」なのではないかと思いました。強さと、それを上回る優しさがなければ人間は存続していけないからです。そして、1位が優しさなのであれば、社会的に弱い人はゆるぎない存在価値が生まれます。「優しさの教師」としての。
— 水野敬也 (@mizunokeiya) September 7, 2018
私達は優しさの教師になれると思います。
それだけの辛いことを乗り越えてきたと思うから。
これからもこの病気の一員として、1%の人間として、社会に何か還元できるように生きて参ります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。