統合失調症の妄想について解説します【当事者が語る】

統合失調症の妄想と思われる症状について知りたい方へ。

『息子さんまたは娘さんが「監視されている」と最近言いはじめた。調べてみるとどうやら、「統合失調症」という病気の妄想の一種らしい。本人を説得したい。』と思っていませんか?

また、統合失調症について情報が沢山有り、どのサイトを信用していいか分からない。

どのサイトがお勧めか知りたい、と考えていませんか?

本記事では下記の内容を解説します。

✔本記事の内容

  1. 統合失調症の妄想とは?
  2. 統合失調症の陽性症状による妄想から回復するためにやっておきたいこと

この記事を書いている僕は、統合失調症歴4年。

陽性症状の急性期による妄想を2回経験し、現在日常生活に支障をきたすほどの妄想は治まりました。

今現在、回復期と思われ、就労移行支援事業所に通い始めて7ヶ月目です。

それでは、統合失調症の妄想について解説していきたいと思います。

目次

1.統合失調症の妄想とは?

次の3つのポイントがあります。

  1. 妄想とは陽性症状の急性期にみられる症状の一種です
  2. 「説得」は原則しないこと
  3. 緊急事態を避けるためになるべく早く病院に連れて行きましょう

上記のとおりです。

なお、統合失調症には、陽性症状と陰性症状とが有りますが、今回は「陽性症状」における急性期の妄想についてスポットを当てていきたいと思います。

1.妄想とは陽性症状の急性期にみられる症状の一種です

「監視されている」は妄想です。

統合失調症の陽性症状の急性期による症状の一つに、「被害妄想」があります。

僕自身、「監視されている」と思って、実際に母に訴えかけたりしましたが、それは妄想でした。

統合失調症の妄想について詳しく書いてあるサイトにも、「監視されている」という症例が載っています。

こころの健康情報局 すまいるナビゲーターというサイトに詳しく載っています。

サイトURL→https://www.smilenavigator.jp/tougou/about/abc/abc02_01.html 

2.「説得」は原則しないこと

妄想に支配されているご本人に、お母様が「あなたが言っていることは全て妄想なのよ!」と説得してもご本人は納得できず、混乱するだけなので、止めた方がいいです。

理由は、妄想に支配されているご本人が感じていることは、全て「実際に起こっていること」と感じているからです。

本人にしかわからない世界だからです。

それに、妄想は脳の神経伝達物質であるドーパミンが過剰に分泌されて起こっているので、ドーパミンはやる気ホルモンで有名ですが、アドレナリンと同じようなもので攻撃的な行動に出ることがあります。

身の危険をご本人とご家族が防ぐためにも、なるべく早く病院に連れて行ってください。

※大事なことなのでポイント3でも詳しく後述します。

幽霊が見える人に、「幽霊はいない!」と言っても、本人には見えているのだから、理解できないはずです。

僕は幽霊が見えないので詳しくは語れませんが、僕は妄想による支配が起こっている時、友人に説得された経験がありますが、今思えば喧嘩になってお互い険悪な関係になっただけで、僕の妄想について調べてもらい、病院に行くようにと促してもらった方が良かったなと思いました。

とにもかくにも、統合失調症当事者にとって、理解者の存在は欠かせません。

統合失調症を理解するためにも、詳しく書いてある本を読むのもいいと思います。

この本には、栄養学的なアプローチ、運動についても述べられているので、お勧めです。

3.緊急事態を避けるためになるべく早く病院に連れて行きましょう

妄想は処方された薬を飲めば治まります。

前述しましたが、ドーパミン過剰分泌によって起こっているので、そのドーパミンを薬は抑えることができるからです。

ドーパミンが抑制されることによって、妄想は治まります。

僕は薬を飲み始めて、3ヶ月ほどでアルバイトができるほどに回復しました。

しかし、薬を飲んでいないと、正常な思考ができず、犯罪にまで及ぶケースもあります。

僕は、妄想で、歩いていて、目に付いた保育園に僕が小学5年生の時に働いていた、という考えに至り、夜中に不法侵入してしまい、警備員の方に見つかり、警察に通報され、警察署まで連れて行かれた経験が有ります。

幸いなことに、起訴はされませんでした。

しかし、僕がした行為は悪意があれば住居侵入罪という犯罪です。

息子さんや娘さんが、犯罪をしない、巻き込まれないためにも、一刻も早く病院に連れて行き、処方されたお薬を飲んでいただきたいです。

2.統合失調症の陽性症状による妄想から回復するためにやっておきたいこと

ここからは統合失調症の妄想から回復するために、おさえて頂きたい3つのポイントを書いていきます。

  1. まずはご本人がゆっくり休息をとること
  2. 緊急事態に備えて、入院を検討すること
  3. 妄想をよくするために、処方されたお薬を毎日飲みましょう

こちらも解説していきます。

1.まずはご本人がゆっくり休息をとること

ご本人に休息をとらせてあげましょう。

妄想により、脳が大変疲労しているためです。

僕も大学在学中に統合失調症を発病し、2年ほど休学し、休息期間を取りました。

1年ほどで回復された方も聞いたことがありますが、ご本人次第だと思います。

休学後は中退してしまいましたが、就労移行支援事業所に通うやる気が湧いてきたので、今の僕は休息期間があったからこそ回復できたのだと思います。

2.緊急事態に備えて、入院を検討すること

ご本人が「入院したい」と希望をした場合、又明らかに異常な行動が目立ってきた場合、早めに入院の手続きを進めましょう。

入院の手続きについてはお手数ですが先ほど紹介したサイトの

入院と退院→https://www.smilenavigator.jp/tougou/life/recover/rec03_03.html という記事を読んで下さい。

命に危険が及ぶケースや、犯罪を起こしてしまう、また犯罪に巻き込まれるケースが考えられるためです。

僕が先ほど建造物に不法侵入した例があるとおり、正常な判断ができず、犯罪を起こしてしまうことがあります。

また、夜、国道を車が走っている中僕が死のうとして歩いて渡ったことがありました。

最悪の場合自死を選んでしまうケースがあるため、最悪の事態を避けるためにも早めに医療機関、地域の保健所などに相談して入院の手続きを進めましょう。

3.妄想をよくするために、処方されたお薬を毎日飲みましょう

お薬を毎日飲み続けることが、妄想をよくするために大事です。

ご本人が断薬を自己判断でしてしまうことがあるため、毎日飲んでもらうようにしましょう。

統合失調症の方が妄想により、家族までグルで僕(私)を陥れようとしている!という考えに支配され、断薬してしまうケースを聞いたことがあります。

こうした場合、工夫して本人に薬を飲む必要性を伝えて、妄想が治まる経過を見守りましょう。

また、面倒臭いという理由で勝手に服薬を辞めてしまう、というケースも聞いたことがあります。

この場合は、お薬ケースで服薬を管理することがお勧めです。

お薬ケースについての服薬管理はこちらの記事でも詳しく書いています。

統合失調症を再発してしまった後の再発防止策と過ごし方

まとめ:統合失調症の妄想は薬でよくなります。まずは、ご本人と一緒に病院へ行きましょう

記事のポイントをまとめます。

  • 監視されている、は妄想です。
  • 統合失調症の妄想は脳内のドーパミンが過剰に分泌されることで起こります。
  • 妄想はお薬を飲めばよくなるので、一刻も早く病院に同行しましょう。
  • ご本人に休息をとらせてあげましょう。
  • 緊急事態に備えて、入院も検討しましょう。
  • 妄想をよくするために処方されたお薬は毎日飲ませるようにしましょう。

以上になります。

ご家族が統合失調症を発病されて大変不安だと思います。

ただ、統合失調症の妄想はお薬でよくなるので、まずは病院に同行し、お薬を飲ませることが大事です。

お忙しいとは思いますが、統合失調症に関する「家族会」などが開かれていることもあるので、そういったところで病気を知ることも大事だと思います。

また、ご本人に病気について知ってもらうことも大事だと思います。

本やウェブサイトなどを読むように促すのもいいと思います。

ご本人の理解者になってあげて下さい。

ご家族が諦めなければ、本人も諦めることはないので、根気強く応援してあげて下さい。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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この記事を書いた人

tohma(とーま)と読みます。24歳。2014年10月統合失調症発症。進学校と呼ばれる普通科高校中退、通信制高校卒業、Fランク大学中退の経験あり。現代を生きる精神障害者という立場から、色々書いています。当ブログを運営して1年半。TwitterとYouTubeもやっています。気まぐれ更新。

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